契約の箱に注がれた血5

 

人間の血液のDNAは長期問持ちこたえる大変丈夫な物質であり、二千年前の血が今日まで持ちこたえたという事例は他にもあります。

 

二千年前のイエスさまの時代よりも、もっとむかしに造られたエジプトのツタンカーメンやパロのミイラなどでも今日、その体内で固まった古い血液中からDNA遺伝子パターンを読み取って彼らの埋葬時期や血縁関係なども明確に特定されております。

 

また、古代マヤ文明時代の古器物セルトはヒスイ石を彫って作った石おのか、やじりのような道具であり、偶像目的でも使われていましたが、発見当時から血が付着した状態だったため、炭素一四測定法でこの血を分析した結果、これが人の血であったことや古器物の使用されていた正確な年代等も特定されました。

 

今日、世界で最もまれな血液型として知られているのは一九六一年に米国マサチューセッツ州に往むRHプラスとマイナスの兄妹から確認されたボンベイ型のh‐h亜型であり、ギネスブックに申請されましたが、一九八二年に衝撃発見された未公開の契約の箱に注がれていたこの血はDNA鑑定の結果さらにたぐいまれなる世界で唯一の血であることが判明したのです。

 

私もアメリカでロン・ワイアット博物館の代表にこの契約の箱から採取されたイエスの血潮を見せてほしいとお願いしましたが、大切に保存していると拒まれました。ロン・ワイアット博物館は個人の家を改造したようなレベルで小さいですが、十字架の穴が普段使わない時に土砂進入で詰まらないようローマ兵によって加工して使用していたと思われる十字架穴専用の栓となる長方体の石が展示されていました。

 

発掘が全面凍結される以前、ロン氏によるこれら一連の発見があまりにも信じがたい話であったため、その主張に反論しようと独自の発掘隊を組んでどくろの地を追跡調査したオーストラリアの探検家、考古学者であるジョナサン・グレイによると、ロン氏の発見は皮肉にも徹底的に発掘現場に足を運んで調査するほどに、現われる証拠に圧倒され、ついには確かに信頼できる事実であるという結論に達し、その詳細な追跡調査によると医療施設に持ち帰った通常ならば父親から二三個、母親から二三個、合計四六個の染色体を持って産まれるはずの人間の血液が、この血に限って二四個しか染色体を持たない男性の血であり、母親からの染色体しか持たない、科学用語でいう「半数体」の血液であり、それは部分的処女生殖によって生まれた人間の血液であるといいます。

 

部分的処女生殖とは、医学界で理論的には一般に認められている現象であり、母胎となる処女の卵巣付近に存在するY遺伝子が卵子と結合して、処女がXY遺伝子を含む胎児を出産できるという考え方ですが、世界で唯一イエスさまだけが、聖霊さまによりて処女マリヤから生まれた御方として、このような特別なDNAを持つ奇蹟の人だったということです。

 

 一方、ロン・ワイアットの後継者団体WARが発表したイエスの血潮の公開写真(図27)とその報告によるとDNAの数については全くふれていませんが、契約の箱の上から採取された証拠の血潮を微生体をもとらえることのできる特別なマイクロスコープを使って見るとそこには確かな「動き」があったことを科学的に証明しています。なんと!イエスさまの二千年前の血潮が今も生きているというのです。

 

私もイエスの血潮と言われる再水和血液サンプルの生粒子を超マイクロスコープ暗映像で映したものは見ましたが、そこには無数の生きて四方八方に素早く動き回る血の粒子が映像化されておりました。これらの「生きている血の粒子」とは通常の光マイクロスコープでは小さ過ぎて見えませんが実在し、科学者たちによって発見され「不滅である。」と述べられているものです。難しい話になりますが、この「不滅の血」の粒子とはフランスの科学者ガストン・ナエサンスにより「ソマタイズ」(意味は創造体)と名付けられ、一〇ミクロンにも満たないサイズで様々なものを含みミクロザイムス等から構成されマイコプラズマ血液の液体部分のようなものです。そしてこの生きて動いているイエスさまの「不滅の血」について科学者クリストファー・バードはこう分析します。

 

「これら生きている粒子は遺伝物質を含んでいる事が科学者たち関係者によってさえ理解され発見されている。それは本質的には形態を変える事があるポリモーフィックだと解っているが、超高温度や激しい毒性の科学物質そのうえ核放射熱さえにも影響されない事が解った。彼らはこれを超ミクロ微生物細胞代生体であり、再生する実体であると説明しており、多くの科学者が信じているのは、これがDNAの先がけで地球上の生き物の基盤だということです!。」

 

WAR所長のリチャード・ライブスはこの微生体粒子の存在に注目し、尿培養において通常では分割増殖するところのバクテリアがないと突然どこからかバクテリア細胞が現われてくることを発見し、バクテリアの様な形に成長する事ができる代細胞パーツの存在について調査、結果これら微生体が尿サンプルの中で完全に存在し、バクテリアが存在しないときにもバクテリアの様な形に成長して実在し、これらの粒子はどんな再水和血液にも現われることを発見しました。

 

このような訳でイエスの血潮の生きた動きとは単なる混入した雑細菌繁殖ではなく、本当に生きた不滅の血の粒子そのものだったのです!。

 

「すべての肉のいのちは、その血が、そのいのちそのものである。」(レビ記1714

 

「それで後のことを予見して、キリストの復活について、「彼はハデスに捨てて置かれず、その肉体は朽ち果てない。」と語ったのです。」(使徒231

 

「永遠の契約の血による羊の大牧者、私たちの主イエス。」(ヘブル1320